愛媛県砥部町出身の俳優井上正夫(本名・小坂勇一、1881~1950年)をしのぶ「如月(きさらぎ)忌」が命日の7日、同町内であった。
井上は明治から昭和にかけ数多くの舞台や映画に出演。現代の演劇にもつながる「中間演劇」を生み出すなど、新しい演劇を追求し続けた。
68回目となる如月忌では、ファンらでつくる「井上正夫会」(久保伝一郎会長)の会員らが同町大南の墓前に集まり、線香を上げて手を合わせた。同町宮内の町文化会館にある井上正夫資料室では、町社会教育課の三宅紗代学芸員が愛犬家だったという井上のエピソードを披露し、参加者は名優の活躍に思いをはせた。